蕁麻疹について///urticaria
(じんましん)

横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では皮膚疾患について、
患者さんに知っておいていただきたい
内容をお伝えいたします。
このページでは「蕁麻疹(じんましん)」について解説いたします。
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症  状
じんましんは、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり(膨疹: ぼうしん)、多くの場合かゆみを伴います。 しかし、通常は数時間から1日程度で痕を残さずに消えてしまいます。大きさも直径1~2mmの小さいものから、いくつもの膨疹がつながってしまった大きなものまで様々です。 場合によっては全身にじんましんが広がることもあります。
また、赤みやかゆみなどの点でじんましんと似ている疾患に湿疹がありますが、ちゃんと観察すると以下の通り似て非なるものであることがわかります。
じんましん 湿疹
時間経過 24時間に治まることが多い 時間とともに悪化していくことが多い
症状 突然膨疹ができ、出たり消えたり
場所を移動しながら繰り返す
特定の場所に赤みやぶつぶつ、
じくじくができ、徐々に拡大する
じんましんと湿疹では使う薬も変わってくるため、きちんと見分けることが重要です。
原  因
 じんましんは多くの場合、原因の特定が非常に困難といわれていますが、当院では一人一人の患者さんからていねいに問診を行い、必要に応じて検査も行い、じんましんの原因や悪化要因の検索に力を入れています。 じんましんは、何かしらの「刺激」が、それぞれの人の「反応閾値」(はんのういきち: 超えるとマズいライン)を超えてしまったときに発症します。この反応閾値は、例えばストレスや体調不良などによって下げられてしまうことがあります。反応閾値が下げられたことで、少しの「刺激」でも体が過剰反応するようになって、じんましんが出てしまうのです。 では、その「刺激」にはどのようなものがあるのでしょうか。大きく分けて2種類あります。
◎アレルギー性
 「エビを食べた後にいつもじんましんができる」など特定の状況で発生する場合は、アレルギー性のじんましんである可能性が高いです。食べ物や、ホコリやダニ、花粉など知らず知らずのうちに体内に入ってしまうものが「刺激」となってじんましんが生じます。アレルギーがあるかどうかは、血液検査で調べることができます。
◎非アレルギー性
 汗をかくこと、衣服が皮膚とこすれるなどの摩擦刺激、暑さや寒さ、日光を浴びること、月経、体調不良など、ほんの些細な変化が「刺激」になっている場合があります。また、まれに甲状腺疾患や膠原病などの病気が原因でじんましんが出る場合もあります。
日常生活の注意点
 ■アレルギー性の場合、そのアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)を体内に入れないようにすることが大切です。
 ■膨疹がでてしまった患部を濡れタオルで冷やす、あるいはかゆみ止めを使うといった対処が効果的な場合があります。
 ■体が温まるとじんましんはひどくなる傾向がありますので、入浴は短めにします。
 ■じんましんは、人から人へうつることはありませんので、周りの人の理解も大切です
治  療  法
◎軽い急性蕁麻疹
  まず、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬と呼ばれる飲み薬で治療を行います。じんましんが出て数日以内の軽い程度でしたら、数日程度の内服で治まることも多いです。
◎ひどい急性蕁麻疹
  上記治療でも治まらなかったり、全身に赤みや腫れが生じている場合や、かゆくて眠れないくらいひどい場合は、他の飲み薬を併用したり、場合によっては注射や点滴をしたり、症状に応じた治療のステップアップを行いながら、少しでも早く改善できるように心がけております。
◎1か月半以上
  1か月半以上じんましんが続いてしまった場合は、慢性じんましんという状態となり、治りにくくなりますので注意が必要です。飲み薬を継続して使用することが必要で、症状が落ち着いてきたら、医師の指導の下にゆっくり減らしていきます。急には止めるとぶり返すことが多いので、絶対に急に止めないでください。 どうしても治りにくく全身にひどいじんましんが出ている場合は、抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤であるオマリズマブ(ゾレア)という注射薬を使用する場合もあります。
症状に応じてさまざまな治療法を取り入れていますので、お気軽にご相談ください。
当院ならではの治療方針
じんましんが繰り返し発生するようなときは、「じんましんが起こる直前にしていたこと、食べたもの、体調、ストレスの強さ、じんましんが出る時間帯」などから、 患者さんと一緒にじんましんが出るタイミングの共通点を探し出し、 原因を見つけていくことが根本的な治療の第一歩となります。来院されるときに、 「じんましんが起こる直前にしていたこと、食べたもの、体調、ストレスの強さ、じんましんが出る時間帯」などを 記録してお持ちいただき、患者さんの生活に寄り添って原因を追究していきたいと思います。
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横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では
上記にあげた治療を中心としながら、
「蕁麻疹(じんましん)」の治療を患者さんと二人三脚で選択してまいります。
皮膚でお悩みの患者様は一度当院を受診ください。

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