虫刺されについて///sting

横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では皮膚疾患について、患者さんに知っておいていただきたい内容をお伝えいたします。 このページでは「虫刺され」について解説いたします。
症状
蚊、ハチ、毛虫、ブユ、ノミ、ダニ、ムカデなどなど、刺したり咬んだりすることのある虫はかなり種類が多いです。もちろん虫によって症状は変わりますし、その人がもともと持っている体質・アレルギーによっても大きく症状が左右されるのが虫刺されの厄介なところです。一般的に、アレルギー体質の方は症状が強く出る傾向にあります。
一般に虫に刺されると、虫が持っている毒液や唾液の成分が皮膚の中に侵入し、その異物に対する防御機構としてアレルギー反応が起こるため、皮膚炎などの症状となって現れます。 また、虫によっては毒液そのものが刺激物として皮膚へダメージを与え、痛みを生じる場合もあります。
虫に刺されて起きるアレルギー反応は、大きく分けて2種類あります。
■即時型反応
刺された直後から炎症などの症状が出るタイプです。かゆみ、じんましん、紅斑(こうはん)など。このような症状は数時間程度で治まることが多いです。
■遅延型反応
刺されてから数日後に症状が出るタイプです。かゆみ、紅斑(こうはん)、水ぶくれなど。このような症状の場合、数日から一週間程度続くことが多いです。
原因となる虫
■蚊
虫刺されの中で最も多いのが、屋内屋外を問わずどこにでも生息する蚊によるものです。症状の多くは即時型で、すぐに発疹が出てかゆくなりますが数時間後には自然に収まります。しかし、体質によっては遅延型の症状が現れ、数日間腫れが引かないという場合もあります。 蚊は日本脳炎、マラリア、デング熱など重篤な感染症の媒介もするので、発熱などの症状が現れたときは早急に医療機関へご相談ください。
■ブユ(ブヨ、ブトとも)
高原や山間部のきれいな水がある場所に生息する、体長4mm程度の小さなハエのような虫です。刺されると半日ほどしてから腫れと強いかゆみ、痛みが徐々に現れます。蚊と違って、人の皮膚を噛みちぎって出てきた血液を吸うので、かゆみや腫れ、痛みは蚊よりも強いです。
■ハチ
アシナガバチやスズメバチによる虫刺されは、刺されてすぐに激しい痛みと赤い腫れが現れます。初めて刺されたときは1日程度で症状が治まることが多いですが、2回目以降はハチ毒に対するアレルギー反応、いわゆるアナフィラキシーショックにより、じんましん、呼吸困難など命に係わる重篤な症状が出る場合もあります。刺された後に気分が悪くなった場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。 ハチに対するアレルギー反応を持っているかどうかは、血液検査で調べることができます。アレルギーがある場合は、エピペンという注射薬を携帯して、刺されて気分不快が生じたらすぐに打って対応することができます。ハチに対するご心配がある場合は、当院でご相談ください。
■毛虫
「毛虫」というのは、チョウやガの幼虫の中でも毛の生えたものの総称で、毒を持つものも持たないものもいます。毒を持つ毛虫の中でも、よく見られるのがチャドクガの幼虫です。とても微細な毒針毛を持っているため、激しいかゆみと赤いぶつぶつとした症状が現れます。チャドクガの幼虫は椿や山茶花、桜などの街路樹に生息していることが多く、近くを通るだけでも毒針毛が飛び散り、皮膚や洋服に付着してしまうので注意しましょう。もし付着してしまった場合は、粘着テープなどを患部や服に貼ってそっとはがして、という操作を数回繰り返した後、流水で勢いよく洗い流しましょう。服を脱ぐときには、服の表面を触らないように気をつけて下さい。
■ムカデ
ムカデに咬まれると、直後に強い痛みと腫れを生じます。痛みは数時間程度で治まることも多いですが、毒液により翌日以降さらに腫れてしまったり、まれにじんましんや呼吸困難など強いアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起こったりする可能性もありますので、体調がおかしいと感じる場合は早急に医療機関を受診してください。
日常生活の注意点
  • ・屋外で活動するときには肌の露出を少なくし、虫よけスプレーなどをきちんと使いましょう。
  • ・虫に刺された、咬まれたと気付いたとき、その原因の虫の写真を撮っておくと診断に役立つ場合があります。
  • ・突然ハチと出くわすと驚いてしまうかもしれませんが、エサを探しているハチは、こちらから刺激さえ与えなければほとんど攻撃してきません。ハチを刺激しないよう、静かにその場から離れましょう。ハチの巣に石を投げたりするのはもってのほかです。大がかりな駆除は専門の方にお任せしましょう。
  • ・一般的に、虫に刺されたらアンモニアを塗るとよい、などと言われていますが、アンモニアはアリの毒(ギ酸)以外にはあまり効かず、かえって症状をひどくしてしまう可能性もありますので安易に使わないようにしてください。」
治療法
虫によって多少治療法は変わりますが、一般的には皮膚の炎症(腫れ、痛み、かゆみなど)を抑える目的でステロイド外用剤(塗り薬)や、抗ヒスタミン薬などのかゆみ止めの飲み薬を使用することが多いです。 特に、虫刺され後にかゆみが長引いてしまうと、皮膚を掻いてしまったことで細菌による二次感染を起こしたり、跡になってしまったりする恐れがあります。掻いてしまう前に塗り薬で炎症を抑えて、かゆい時には冷やしておくことが、虫刺されを早くきれいに治すために大切なことです。
当院ならではの治療方針
虫刺され用のパンフレットをお渡しして、虫対策についてもご説明しています。 また、アナフィラキシー予防の注射薬エピペンの処方も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
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 横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では上記にあげた治療を中心としながら、「虫刺され」の治療を患者さんと二人三脚で選択してまいります。皮膚でお悩みの患者様は一度当院を受診ください。

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