手荒れについて///rough hands

横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では皮膚疾患について、患者さんに知っておいていただきたい内容をお伝えいたします。 このページでは「手荒れ」について解説いたします。
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症  状
手荒れの初期段階は、進行性指掌角皮症(しんこうせいししょうかくひしょう)とも呼ばれ
  • ・皮膚のかさつき
  • ・軽いひびわれ
などが起こります。
これが進行すると、
  • ・ひび、あかぎれ
  • ・赤み、かゆみ
  • ・じくじくとしたただれ
を伴う「手湿疹」と呼ばれる状態となります。
手荒れは主婦、美容院、飲食店、銀行等へお勤めの方など、水仕事の多い方、紙類・紙幣をよく扱う方に多くみられます。最近では、頻回の手洗いやアルコール消毒により、小さなお子様から大人の男性まで、年齢男女問わず、多くの方にみられます。
原  因
もともと手や指は皮脂を分泌する皮脂腺が少なく、代わりに角質層が厚くなっているという特徴があります。
石けんや洗剤を使うような水仕事を頻繁に行うと、皮膚のうるおい成分が洗い流されてしまい、さらに角質層の細胞も摩擦の刺激を受けてはがれやすくなります。
そうすると、皮膚内部からさらに水分が失われやすくなり、
  • ・手指の皮膚が乾燥する
  • ・角質層がひび割れる
  • ・あかぎれができる
  • ・かゆみ、赤みを伴う「手湿疹」の状態にまで進行してしまう
という形で、手荒れが進行してしまう可能性があります。
また、手荒れの原因として刺激性接触皮膚炎、アレルギー性接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎などが関与している場合もありますので、医師の診察を通して原因をしっかりと見極めて対策を行うことが重要です。
日常生活の注意点
  • ・水に触れる際には水温を33度~35℃程度のぬるま湯にする
  • 特に冬場は熱いお湯を使いがちですが、温度が高いお湯は皮脂を落とし過ぎてしまうため、ぬるま湯を使うようにしましょう。
  • ・ごしごしと強くこすらない
  • 手を洗う際、あるいは手を拭く際に、強くこすり過ぎるとその摩擦で角質層が傷つく可能性があります。
  • ・石けんやハンドソープ、洗剤などを低刺激性のものに替える
  • 殺菌作用が強く刺激の強い石けんは避けて、手荒れがひどい場合は低刺激性の固形石けんがお勧めです。
  • ・手指の保湿を欠かさない
  • ハンドクリームやローションなど、保湿剤を使って皮膚の水分が出て行ってしまうことを防ぎます。 ハンドクリームを使う際には、「たっぷりと塗ること」「マッサージしながら丁寧になじませること」が重要となってきます。
    手洗いのたびに毎回保湿することをお勧めします。手を洗う場所にハンドクリームを置いておきましょう。毎回塗るのが難しい場合は、就寝前にしっかりと多めに塗って、綿の手袋をしておやすみください。
治  療  法
手荒れの治療には、保湿剤を基本に処方します。かゆみや痛みがひどい場合にはステロイドの塗り薬(軟膏、クリーム等)を処方することもあります。
手荒れの原因としてアレルギーなどの存在が疑われる場合には、パッチテストなどの検査をしたうえで、手荒れを起こす原因がどこにあるのかを探ります。
また、手荒れと思いきや、掌蹠膿疱症など他の疾患の場合もあります。
ただの手荒れと侮らず、なかなか治らない強いかゆみや水ぶくれ、ひび割れの痛みがある場合には、早めに皮膚科を受診されることをお勧めいたします。
当院ならではの治療方針
  皮膚の仕組みからていねいに説明を行ない、手荒れの原因を突き止めながら、正しいハンドケアの方法をお教えしております。刺激の少ない石けんもご紹介しています。
手荒れは外用薬で比較的すぐに治りますが、繰り返すことも多い疾患です。患者様のライフスタイルに合わせて、いつまで治療を続けたらいいのか、きめ細かく指導をしておりますので、気になることはお気軽にご相談下さい。
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横浜市神奈川区、反町駅徒歩4分の野村皮膚科医院では、手荒れの治療を行っております。手指の皮膚の乾燥、ひびわれ、あかぎれ、赤み、かゆみなどに代表される手荒れの症状は、原因の探求と保湿が重要な対策となります。ただの手荒れと侮らず、お早めに医師へご相談ください

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