掌蹠膿疱症について///
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横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では皮膚疾患について、患者さんに知っておいていただきたい内容をお伝えいたします。
このページでは「掌蹠膿疱症」について解説いたします。
このページでは「掌蹠膿疱症」について解説いたします。

症 状
手のひら、足の裏に、小さな水ぶくれや膿をもったぶつぶつが、慢性的に繰り返して生じる病気です。治りにくい手足の水ぶくれや膿疱を認める場合は、掌蹠膿疱症の可能性が高いと考えられますが、手荒れや接触皮膚炎(かぶれ)など、手足に生じる疾患はいろいろありますので、自己判断をせずに皮膚科を受診することをお勧めします。
日本では、人口の約0.12%(833人に1人)に、多くは40代~50代で発症し、治るまでに平均3~7年の期間を要すると言われていますが、なかなか治らない例も多く見られます。また、爪の変形や、関節痛などの症状が合併することもしばしばあります。
ひどくなると、足が痛くて歩けなくなったり、手の作業ができにくくなったり、日常生活にも支障をきたすことがあります。
日本では、人口の約0.12%(833人に1人)に、多くは40代~50代で発症し、治るまでに平均3~7年の期間を要すると言われていますが、なかなか治らない例も多く見られます。また、爪の変形や、関節痛などの症状が合併することもしばしばあります。
ひどくなると、足が痛くて歩けなくなったり、手の作業ができにくくなったり、日常生活にも支障をきたすことがあります。
原 因
原因として、喫煙、病巣感染(扁桃炎、副鼻腔炎、齲歯など)、金属アレルギーがあげられます。このような原因となる刺激により、体の中で過剰な免疫反応が生じて、手足に症状が出てしまうのです。インターロイキンという免疫をつかさどるサイトカインの中でも、IL-23やIL-17が関わっていると考えられています。
日常生活の注意点
■禁煙を!
喫煙は、掌蹠膿疱症を引き起こしたり悪化させたりすると言われています。禁煙は、早く治るためにも大切なこととなります。
■病巣感染(扁桃炎、副鼻腔炎、齲歯など)の治療
急性期の感染症には、抗菌薬内服等で早急に治療することが大切となります。また、歯科や耳鼻科とも連携する場合もあります。
普段から、のどを痛めないようにマスクを着用したり、帰宅時はうがいをすることも効果的です。また、食後の歯磨きで、口腔内を清潔に保つことも大切です。
普段から、のどを痛めないようにマスクを着用したり、帰宅時はうがいをすることも効果的です。また、食後の歯磨きで、口腔内を清潔に保つことも大切です。
■金属アレルギーの対策
歯科金属などによる金属アレルギーが原因として疑われる場合は、金属パッチテストで、どの金属にアレルギーを生じているかを確認します。必要に応じて、歯科へも情報提供を行い、
歯の治療についてもご相談させていただきます。
また、金属は食物や日常品にも含まれていますので、きめ細かな金属アレルギー対策の指導を行っております。
また、金属は食物や日常品にも含まれていますので、きめ細かな金属アレルギー対策の指導を行っております。
治 療 法
- ■ 外用療法
- ■ 紫外線療法
- ■ ビオチン療法
細胞の増殖を抑える活性型ビタミンD3外用薬や、過剰な免疫の働きを抑えるステロイド外用薬を使用します。また、乾燥が強い場合は、症状に合った保湿剤も使用します。
皮膚に紫外線を照射して、症状を改善させます。長波長紫外線(UVA)を用いる「PUVA療法」や、中波長紫外線(UVB)を用いる「ナローバンドUVB療法」「UVB-LED療法」があります。当院では、いずれの紫外線療法を行うことができます。
ビオチンの内服や注射を行う方法です。手足の皮膚症状のみならず、胸鎖関節痛や腰背部関節痛を合併している例にも効果的です。
ビオチンを使用することで、掌蹠膿疱症が改善している患者さんは多くいらっしゃいますので、お気軽にご相談ください。
ビオチンを使用することで、掌蹠膿疱症が改善している患者さんは多くいらっしゃいますので、お気軽にご相談ください。
その他、かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬の内服を行ったり、慢性的に繰り返す場合は、体質改善として漢方薬(荊芥連翹湯、十味敗毒湯など)を使用したりしております。
また、難治性の場合は、生物学的製剤のご提案も行っておりますので、掌蹠膿疱症でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
また、難治性の場合は、生物学的製剤のご提案も行っておりますので、掌蹠膿疱症でお困りの方は、お気軽にご相談ください。
当院ならではの治療方針
掌蹠膿疱症の原因は患者さんによって異なりますので、患者さんをていねいに診察して、患者さんに寄り添いながら、原因を突き止めていく必要があります。また、症状に応じた治療を行っていくことも大切です。掌蹠膿疱症は、繰り返すことが多く治りにくい疾患です。根気よく、頑張っていきたいと思います。

横浜市神奈川区、反町駅徒歩4分の野村皮膚科医院では、掌蹠膿疱症の治療を行っております。原因の探求と、症状に応じた治療が大切となります。掌蹠膿疱症を疑った場合には、お気軽にご相談ください。