髪の毛の基礎講座
毛髪は、毛母細胞(髪の毛の生産工場)でつくられ、皮膚の外に伸びていきます
1日平均0.3mm,1か月で約1㎝のびます
毛髪の寿命は4~7年で、1日50本から80本くらいは、自然に抜け落ちます
きれいな髪の毛を保つためには
- シャンプーをよく泡立てて、地肌をマッサ-ジするようにていねいにシャンプーをします
その後、シャンプーが残らないように、よくすすぎます
シャンプー後は、必ずドライヤーで髪の毛をかわかします
塗れたままでは、むれてフケやかゆみの原因になります - ストレスをなくしましょう
ストレスは抜け毛の原因にもなります - たばこは控えましょう
ニコチンは末梢血管を収縮させて、血液の流れを悪くします - 規則正しい生活をこころがけましょう
特に夜更かしや睡眠不足、お酒の飲み過ぎは、フケや抜け毛のもとになります - バランスのとれた食事をしましょう
ミネラル豊富な海藻類や旬の野菜、魚や肉などのたんぱく質も大切です
シャンプー・リンスの選び方も大切です
当院では、病気の症状や肌の状態にあわせたシャンプーやリンスなどをご紹介しております
診察時にお気軽にご相談ください
頭の肌トラブルにはご注意を・・
フケやかゆみを放置すると抜け毛の原因にもなります
また、脱毛は放置すると進行する場合があります
少しでも早く治療することが大切です
・脂漏性皮膚炎
いわゆるフケ症ともいわれるものです
毛穴からでる皮脂の調整がうまくいかなくなり、マラセチアというカビが増えることで、
フケやかゆみが生じます
《 治療 》
- 抗真菌剤(ケトコナゾール:マラセチアに対する治療薬)の塗り薬
- ビタミン系の飲み薬
- かゆみが強い場合は、副腎皮質ホルモン剤の外用や抗ヒスタミン剤の内服
・脱毛症
【 脱毛症の種類 】
- 円形脱毛症
- 髪の毛がまるく抜けます
- ストレスによる場合が多く、小さなお子様にもできることがありますので、注意が必要です
- びまん性脱毛症
- 多くの髪の毛が全体的に抜けてしまいます
- 甲状腺ホルモンの異常や免疫の異常が原因になる場合があります
- 男性型脱毛(AGA)
- 加齢による脱毛ですので、遺伝的な要素が強くみられます
《 治 療 》
- 毛母細胞を刺激させる治療
- 液体窒素療法
- 光線療法
- 外用剤の治療
- ステロイド外用剤(炎症を取り除き、育毛効果があります)
- アロビックス液(自律神経を刺激して、育毛効果を高めます)
- 薬用レイソフォルテ(血行を促し、酸化還元機能を高めます)
- 内服薬の治療
- ビタミンEなど血行を促進する薬
- グリチロン、セファラチンなど免疫を調整する薬
- 重症の場合はステロイド剤、免疫抑制剤
- 注射の治療
- ステロイド剤を脱毛している部分に直接注射します
- 免疫活性療法
- SADBE療法
- AGAの治療
※ 塗る時のコツ
洗髪の後、きちんと髪の毛を乾かしてから、やさしく地肌に塗ることが大切です
-
プロペシアやザガーロという飲み薬で、90%以上の改善が見られます
ただし、自費診療となります
どの治療も、3 か月以上の期間が必要になります
あせらずに、根気よく治療することが大切です
あせらずに、根気よく治療することが大切です