ヘルペスについて///herpes

横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では 様々な皮膚疾患について、患者さんに知っておいていただきたい内容をお伝えいたします。 このページでは「単純ヘルペス」について解説いたします。
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症  状
ヘルペスには、単純ヘルペスと帯状ヘルペスの2種類があります。
《単純ヘルペス》
単純ヘルペスウイルス(HSV-1、HSV-2)が皮膚や粘膜に付着・感染して引き起こされる病気です。発症する部位により、口唇ヘルペスと性器ヘルペスに分類されます。
■口唇ヘルペス
  • 唇そのものや唇の周りがむずむずする
  • ピリピリ・チクチクとした痛がゆさや違和感がある
    などといった自覚症状から始まります。こういった自覚症状から2~3日で、
  • 痛みを伴う水ぶくれができる
  • 痛みを伴う赤みが出る
などの症状が現れます。これらの症状は、唇の周り以外にも、鼻の下、首、目のまわり、耳、指や体などに現れることもあります。
■性器ヘルペス。
  • 違和感や痛み・かゆみを伴う赤み
  • 水ぶくれ、ただれ
などの症状が陰部やその周りに現れます。陰部の周り以外にも、太ももや肛門などにもこれらの症状が出ることがあります。初感染時は強い排尿痛、皮膚がただれる、発熱するなど症状が激しく出ることが多いです。しかし再発時(2回目以降)は小さな水ぶくれができるだけで終わるなど、初感染時よりも自覚症状が落ち着いていることが多いです。 また、女性はとくに症状が重くなりがちで、まれに入院が必要になるケースもあります。
通常、口唇ヘルペスも性器ヘルペスも、発症から1~3週間経過すると水ぶくれがかさぶたとなり、症状は治癒します。しかし一度ヘルペスに感染してしまうと、その後の暮らしの中で免疫力が低下した際(風邪をひいたとき、疲れているときなど)に症状が再発することが知られています。
原  因
単純ヘルペスウイルスが
  • 唇や唇の周り
  • 陰部の粘膜
  • そのほか皮膚の小さな傷
などに付着することによって感染します。ヘルペスウイルスは感染力が強いため、
  • 患部の皮膚や粘膜が直接、他人に触れてしまう
  • 水ぶくれの中の液体(ウイルスが多く含まれています)が付いた手で何かを触る
  • ウイルスがついた食器やタオル、衣類を共有する
などといった行動で容易に感染してしまいますので、注意が必要です。
日常生活の注意点
単純ヘルペスウイルスに感染しても、自覚症状がほとんど出ない方もいます。しかし、一度ウイルスに感染すると、症状が治まった後も(症状が出ない時も)ウイルスは体内の神経節にとどまります。これを潜伏感染と呼びます。
疲労、風邪、ストレスなどで体の抵抗力が落ちたとき、あるいは紫外線などの刺激を受けたときに、唇や口の周り、陰部の周りなどに神経節からウイルスが移動してくることで、症状が再発します。
特にアトピー性皮膚炎の方は、皮膚のバリア機能が低下しており、ヘルペスにも感染しやすい場合がありますのでご注意ください。また、顔や体に多数の病変を伴うカポジ水痘様発疹症と呼ばれる重症な状態になる場合もあります。
単純ヘルペスの症状として現れる水ぶくれ(水疱)の中にはヘルペスウイルスが含まれているので、不用意に患部を触ることで感染を広げないように注意しましょう。また、患部に触れてしまった後は手を洗うようにしましょう。性器ヘルペスの症状が出ている間は、性交渉は避けてください。症状がひどく、患部からじわじわと中の液体が出ている際は、浴槽に浸かっての入浴も控えた方がよいでしょう。
日本国内で単純ヘルペスウイルスに感染している人は、20代から30代だと約半数、60代以上だとほとんど全員だというデータもあります(口唇ヘルペスの場合)。感染してしまうことを予防するのももちろん大切ですが、感染してしまった後、再発することを避けるという戦略も非常に重要な点であると言えます。
治  療  法
問診、視診などによって診断し、抗ウイルス薬(飲み薬)を使用することが多いです。発症から48時間以内に服用すると効果が高いとされています。
場合によっては痛み止めを使ったり、塗り薬を用いたりします。
通常、何も治療をしなくても1~3週間程度で症状は治まりますが、上記の薬を用いると症状が治まるまでの時間は明らかに短縮できます。
しかしながら、神経節内に潜伏しているヘルペスウイルスに対しては、上記の抗ウイルス薬も効かないので、再発を防ぐ意味でも休息は重要な治療のひとつになります。(ストレスや疲労をためない生活をおくる、など)
水ぶくれの程度や場所によって治療法も変わりますので、診察時にご相談ください。  
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当院ならではの治療方針
ていねいに診察の上、ヘルペスかどうかの診断を行います。単純ヘルペスを繰り返す場合は、生活指導や抗ウイルス薬の予防的投与も行っています。  

横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では上記にあげた治療を中心としながら、「ヘルペス」の治療を患者さんと二人三脚で選択してまいります。皮膚でお悩みの患者様は一度当院を受診ください。

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