やけどについて///burn
横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では皮膚疾患について、患者さんに知っておいていただきたい内容をお伝えいたします。
このページでは「やけど」について解説いたします。

症 状
やけどはその程度によって4段階に分類されます。重症度に応じて、症状も大きく変わります。
- I度熱傷
- 浅達性Ⅱ度熱傷
- 深達性Ⅱ度熱傷
- Ⅲ度熱傷(皮下熱傷)
皮膚の浅い部分、表皮のやけどにあたります。赤み(紅斑)やむくみ(浮腫)、ひりひりとした痛みを生じます。数日で治癒しますが、一時的に色素沈着することもあります。痕は残りません。
表皮の下にある真皮の、浅い部分まで及んだやけどです。赤みと水ぶくれがあり、痛みます。1~2週間で治癒しますが、色素沈着は残ることがあります。
真皮の深い部分まで到達してしまったやけどです。水ぶくれの部分が紫~白色調となります。治るまで3~4週間かかり、ケロイドや肥厚性瘢痕(皮膚が盛り上がって硬くなった状態)、ひきつれ(拘縮)などを残す可能性が高いです。
真皮の下、皮下脂肪組織まで達するやけどです。黒~茶色、白色となり水ぶくれは見られません。痛みは逆に感じなくなります。治るまで1~3ヵ月かかり、瘢痕が残ります。治療には手術が必要となる場合もあります。
Ⅱ度熱傷が体表の15%以上を覆う場合、あるいはⅢ度熱傷が体表の2%以上を覆う場合は、基本的に入院をして治療を受けることになります。
また、程度に関わらず体表の30%以上の範囲にやけどを負った場合、熱傷ショックが生じて命にかかわる可能性がありますので、救急科・皮膚科・麻酔科がそろう大型の総合病院で直ちに治療を受けてください。
また、程度に関わらず体表の30%以上の範囲にやけどを負った場合、熱傷ショックが生じて命にかかわる可能性がありますので、救急科・皮膚科・麻酔科がそろう大型の総合病院で直ちに治療を受けてください。
原 因
やけどの深さは、やけどの原因となる「熱源の温度」×「触れていた時間」で決まります。
アイロンやオーブンなど高温になるものはほんの数秒触れただけでもやけどになりますし、45℃程度のもの(カイロなど)でも、長時間触れ続けると深いやけどになる場合があります(低温やけど)。
また、化学薬品による外傷や日焼けなども、ひどくなるとやけどに含まれることがあります。
日常生活の注意点
やけどしてしまったときの応急手当として、まずは水道水などを流しながら迅速に冷やすことが重要です。脱ぎにくい衣服の場合、衣服の上から冷やしてしまっても問題ありません。とにかくすぐに冷やすことを重視してください。15~30分程度流水で冷やすと効果的です。流水がない場合は、保冷剤をタオルにくるんで患部にあてて冷やします。
これにより、熱による組織損傷が深くなることを少しでも食い止めるほか、患部の炎症を抑え、痛みを和らげることもできます。
特に子どものやけどは、のちにケロイドや肥厚性瘢痕(皮膚が盛り上がって硬くなった状態)を生じやすいので注意が必要です。
応急処置をしつつ、早めに皮膚科に受診しましょう。
これにより、熱による組織損傷が深くなることを少しでも食い止めるほか、患部の炎症を抑え、痛みを和らげることもできます。
特に子どものやけどは、のちにケロイドや肥厚性瘢痕(皮膚が盛り上がって硬くなった状態)を生じやすいので注意が必要です。
応急処置をしつつ、早めに皮膚科に受診しましょう。
治 療 法
やけどの深さは受傷後しばらくしてから明らかになります。思っている以上に深いやけどである場合もありますので、早めの受診をお勧めします。
Ⅰ度熱傷の場合、まずは患部を冷やしたうえで、アズノール軟膏やステロイド外用薬など炎症を抑える塗り薬を使用することが多いです。
水ぶくれのできるⅡ度熱傷以上のやけどの場合、上記のような塗り薬も使用しますが、抗菌作用のすぐれたクリームを用いたり、傷の治りを積極的に促進する薬剤や療法を使ったり、状況に応じた治療法を選択します。
また、やけどに加えて、傷口から細菌の感染を起こすとやけどはより深くなることがあります(二次感染)ので、自己判断でやけどを放置しないようにしましょう。。
当院ならではの治療方針
症状に応じた塗り薬を選ぶことにより、やけどを早くできるかぎりきれいに治すことが可能になります。やけどをしてしまった場合は、冷やしながらできる限り早く受診していただくことで、治療がスムーズとなります。

横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では上記にあげた治療を中心としながら、「やけど」の治療を患者さんと二人三脚で選択してまいります。皮膚でお悩みの患者様は一度当院を受診ください。