水虫について///athlete's_foot

横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院 では、 皮膚疾患について、患者さんに知っておいていただきたい内容をお伝えいたします。
このページでは「水虫」について解説いたします。
症状
日本人の5人に1人がかかっているといわれる水虫(足白癬)ですが、大きく分けて3種類のタイプに分かれます。
■趾間型足白癬(しかんがたあしはくせん)
足の指の間にできる水虫です。水虫の中で最も多くみられるタイプがこちらの趾間型です。白くふやけた皮がめくれ、赤くただれることもあります。かゆみも強いタイプです。
■小水疱型足白癬(しょうすいほうがたあしはくせん)
足の裏、土踏まずやフチ、指の付け根にできる水虫です。小さな水疱(水ぶくれ)ができ、それが破れた後で乾燥して皮がむけます。梅雨のシーズンに発症するという患者さんが多く見られます。
■角質増殖型足白癬(かくしつぞうしょくがたあしはくせん)
かかとを中心に、足の裏の皮膚が乾燥して分厚く硬くなる水虫です。かゆみはほとんどなく、むしろ皮膚がひび割れることで痛みが生じることもあります。

また、これ以外にも

  • ・爪に白癬菌が感染し爪全体が白っぽくなる「爪白癬」
  • ・水虫(足白癬)と似たような症状が手に現れる「手白癬」
  • ・体にドーナッツ型の赤い皮疹ができてかゆみを伴う「ぜにたむし(体部白癬)」
  • ・太ももの内側から股にかけてできる「いんきんたむし(股部白癬)」
原因
水虫は、白癬菌というカビの一種が足の皮膚などに感染、増殖することで発症する疾患です。角質を顕微鏡で検査して、カビがいるかどうかを確認して診断します。
①白癬菌が付着し、②傷ついた角質から白癬菌が入り込み、③なおかつ菌が増殖しやすい環境が整っていると、水虫に感染する確率はとても高くなります。

では、菌が増殖しやすい環境を以下に記述します。

  • ・高温多湿
  • ・足の指の間隔が狭く、蒸れやすい
  • ・皮膚のバリア機能が低下している(皮脂が少ない、乾燥肌など
  • ・ブーツやパンプス、厚い靴下を長時間履いている 
  • ・持病で免疫力が下がっている
  • ・汗をかきやすい体質
水虫にならないための日常生活の注意点
■足や体を清潔にする
皮膚表面に汗や汚れが残っていると、皮膚環境はアルカリ性に傾きます。このアルカリ性の環境も白癬菌が増殖しやすい環境ですので、きちんと体を清潔にし、弱酸性の皮膚環境を保つようにしましょう。足の指の間までしっかり開いて洗うことがポイントです。 また、白癬菌が付着しても24時間以内に洗い流すことにより、水虫に感染しにくくなるといわれていますので、毎日入浴して清潔を保つようにします。 ただし、皮膚をごしごしと強く洗いすぎてしまうと、皮膚が傷ついて白癬菌が角層に入りやすくなってしまいます。これでは逆効果となってしまいますので、優しく洗うようにしましょう。
■足が長時間蒸れる状況を避ける
靴を長時間履き続けたり、分厚い靴下を履き続けたりして通気性の悪い状態が続くと水虫を発症しやすくなります。足を乾かすだけでなく、靴もよく乾かしておくことが大切です。。
治療法
水虫の治療法は、一般的なものが2種類あります。
■外用療法(塗り薬による治療)
塗り薬と一口に言ってもいくつか種類がありますが、「使い心地」によって3つに分けられます。
「軟膏」タイプ 「クリーム」 タイプ 「液体」タイプ
使い心地 かなりべとつく 中間 さらさら
患部に傷がある場合 ほぼ傷にしみない 中間 傷にしみると痛い
かぶれ かぶれにくい 中間 かぶれることも多い
適切に薬を塗れば、2週間程度で症状は治まってきます。しかし、白癬菌はまだ角層に残っていることが多いので、そこで治療を終えてしまうと再発する恐れがあります。症状がなくなっても、少なくとも1~2ヶ月は薬の塗布を続けましょう。 また、塗り薬は明らかに症状の出ているところだけに塗るのではなく、白癬菌が潜んでいる可能性のある部分すべて、すなわちすべての足の指の間、足の裏、かかとや足のフチの部分まで塗っておくことで、より効果的に働きます。
■内服療法(飲み薬による治療)
爪や体の広範囲に白癬菌が感染してしまっている場合に内服療法を行います。 半年間毎日飲み続けるもの(ラミシール)と、1週間飲み続けて3週間休んで…というサイクルを3か月繰り返すもの(イトリゾール)と、3か月間毎日飲み続けるもの(ネイリン)の3種類が代表的な飲み薬です。内服薬は、副作用や他の薬との飲み合わせなどを注意しなければなりませんので、定期的な診察と血液検査が必要となります。
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※水虫と思いきや・・・ 実は、水虫を疑って受診される患者さんの中には、水虫ではなく、他の足の病気の例もあります。したがって、皮膚の角質を少し削って顕微鏡で見て、白癬菌がいるかどうかを診断することはとても大切です。 水虫に似ていて違う病気としては、掌蹠膿疱症、尋常性乾癬、汗泡、発汗異常症性湿疹、多汗症、掌蹠角化症など、さまざまな皮膚疾患があります。 足のトラブルでお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
 横浜市神奈川区、横浜駅・神奈川駅・東神奈川駅を最寄り駅とする野村皮膚科医院では上記にあげた治療を中心としながら、「水虫」の治療を患者さんと二人三脚で選択してまいります。皮膚でお悩みの患者様は一度当院を受診ください。

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